不妊症の鍼灸
女性 28歳 会社員
結婚して数年子宝に恵まれず、不妊治療のため病院に通い、1年近く薬を飲み続けましたが効果はありませんでした。そんな時インターネットでこちらの鍼灸院を見つけ通うことに致しました。王先生はまず妊娠できる体作りが大切だとアドバイスをして頂きました。お菓子ばかり食べていた私は生活を見直し、体質改善に取り組みました。最初はとても大変でしたが、先生の言葉を励みに何とか諦めずに続けたところ、2ヶ月後に妊娠することが先生のアドバイスがなければ、ここまで食生活に関心を持ち、健康に対する意識を高めることもなかったと思いますので本当に感謝しております。まだ妊娠3ヶ月の為油断はできませんが、せっかく授かることのできた命ですので、大事に育てていきたいと思っています。この度は本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
東洋医学の視点
この度めでたくご懐妊された方の声です。不妊外来にて不妊治療を受けるも卵胞が育ちにくく、生理周期も20日〜40日とサイクルが一定しないとのことでした。診察してみたところ、舌の色が全体的にやや紫っぽく、舌根部の苔が厚く、舌尖にやや赤みがありました。また背中を拝見すると肝臓部のあたりが緊張し、心臓の辺りに赤みと皮膚の荒れが診られました。また冷え性で幼少から鼻炎でよくクシャミと鼻が詰るとのことでした。東洋医学的な診断だと背中や舌尖の赤みはストレスによる逆上せであり、またストレス解消に甘いものを多く摂る食生活によって腸が汚れて代謝が悪くなり、加えて肝臓、心臓の疲れが血行不良が起こし冷え症になっていると考えました。
まず甘いものを減らして頂き、治療を続けると毎回あった生理痛が初月から軽減し、その後周期も安定してきました。ところが3ヶ月ほど経った頃にまた周期が長くなったのか生理が来ないと相談され、どうしてまた乱れたのだろうと考えていましたら、その後ご懐妊されていたとのご報告を受けました。妊娠した気配を察知できなかったのは治療者として未熟という悔しさと嬉しさをともに感じた症例でした。