夜間頻尿の鍼灸

夜間頻尿の鍼灸

女性 49歳

夜間頻尿の鍼灸経過
夜間頻尿の鍼灸経過

王先生のところに駆け込んだときは、本当に最悪の状態でした。一晩に4,5回、1時間半ごとに目が覚めてトイレに行くような状態で、ほとんど眠れませんでした。それに加え、昼間は下腹部の痛みで、毎日会社に行くのがやっとという状態でした。

いくつか病院にも行きましたが、「様子をみましょう」ということで、眠れない辛さや痛みの辛さを分かってもらえませんでした。そんな状況でワラにもすがる思いで王先生のクリニックを訪ねました。先生はまず「今いっぱいいっぱいの状態で辛いね」と私の辛さに共感してくれました。その時私は先生のところで治療をしてみようと強く思いました。1回目の治療から、目が覚めトイレに行く回数が2,3回になり、今では朝方まで目が覚めずに眠れるようになりました。

一時は仕事も続けられないと思いましたが、王先生のおかげで健康を取り戻し、元気に働けるようになりました。王先生には本当に心から感謝しています。ありがとうございました。また、信頼できる先生にお会いできたことは、幸運だったと思っています。引き続き、よろしくお願いします。

 

 

東洋医学の視点


仕事の疲れとストレスが原因で、夜になると2時間おきにトイレに行くようになり不眠になった症例です。腰と下腹部が痛い、冷房が苦手で常時ガードルと靴下を履いていないと冷えるなどの所見がありました。これは東洋医学的診断から診るとすべて腎の冷えによるものと判断できます。体質的な要因もありますが、この患者さんの場合、ストレスで心に負担がかかりすぎたのが原因かと思われます。腎と心はちょうど水と火の関係があり、それが相対的に腎の機能をさらに弱めたと考えました。

治療をすると1回目の夜には夜間尿が4回から1回に減り、更に不思議なことは2回目の治療後、翌日になって半年止まっていた生理が始まり、それと共に膿が大量に出た。以前から婦人科にて子宮に膿を指摘されており、それが下ったと思われます。

それ以後は夜間尿も1回に減少して眠れるようになり、昼間の下腹部痛や腰痛もそれに伴って消失した。現在は2週に一度のペースで治療を続け以後再発は見られなくなった。

 

横浜・王漢方鍼灸院