難聴と耳閉感の鍼灸
女性 46歳 会社員

昨年秋、左耳に痛みを覚え耳鼻科を受診したところ、低音障害型感音難聴と診断されました、一旦は良くなっても、また聞こえが悪くなったり、聴力自体は問題なくても、耳の痛みやひどい耳閉感、頭痛を繰り返したり、それ自体がストレスとなっていました。
薬を飲む以外に、何か違うアプローチを取ってみようと思い、ホームページから信頼できそうな王漢方鍼灸院を選びました。先生から「ストレスに強い人ほど、一度体が悲鳴をあげると厄介なことも多く、気長にやりましょう」と言われました。針は初めてでしたが、施術中は体が解放される感覚があり、首や肩のコリなど和らぎます。3ヶ月ほど月2回通って酷かった時期は脱し、今はメンテナンスを兼ね月1回ほどのペースで通っています。
今でも時々、首筋が張り、耳閉感を感じることがありますが、体が悲鳴をあげ始めているよと自覚してペースダウンしたりと、難聴になったお蔭で(?)、また先生とのお話を通じて、うまく体と付き合えるようになってきたと思います。
コメント
難聴と耳閉感を訴えて来られた患者さまです。
診ると難聴のある方の耳の下辺りの首すじに異常な筋緊張があり、また舌を診る色が赤くかなり荒れていました。常時強いストレスに晒されている方の多くがこのような状態になっていることが多く、この方も心理的ストレスがかなりあるとのことでした。
耳鳴りや難聴を訴えていらっしゃる患者がこのところ以前に比べ増えたような気がします。恐らくストレスに加えPCワークが増え、目と脳を酷使することで常に頭に血がのぼせる環境が増えたことが原因かと思われます。
この患者さんの場合は治療をすると割とすぐに改善を見ましたが、東洋医学でも耳は一旦悪くしてしまうとなかなか改善するのが難しい傾向にあります。症状がまだ軽く浅いうちに心身共に鍼灸治療で自律神経を整えることが肝要です。