鬱の鍼灸

鬱の鍼灸

男性   45歳 会社員

うつの鍼灸経過
鬱の鍼灸経過

 

5年程前原因不明のめまいに悩まされた時、友達から先生を紹介され、初めて鍼灸の治療をしました。
一ヶ月程の治療で症状が改善された為、その後は通院しておりませんでしたが、1年程前に症状が再び悪化。めまい、フラつき、息苦しさも加わり、再び先生のところへ駆け込みました。
(今振り返ってもかなり悪い症状だったと思います)
その後の治療でめまい、フラつきの症状はなくなり、服用する薬も少なくすることが出来ました。
今は月2回程の通院で治療、アドバイスを頂き、体のメンテナンス、改善を行なってます。
今後もよろしくお願い致します。

 

東洋医学の視点


 仕事のストレスから数年前より鬱と診断された症例です。早朝の通勤時になると動悸や胸痛、めまいや息切れなどの症状に襲われ、不眠や眼精疲労の症状にも悩まされておりました。診察をすると頸部に強いコリがあり、また右の脇腹の肝臓部も指で押しても入らないくらい硬くなっていました。これは長い間抗鬱剤やクスリを服用している方に特徴的な所見なのですが、肝臓がいつもクスリの解毒に追われ疲れるとこのような状態になることが多いです。また「鬱」という字は中国医学の「肝気鬱滞」という言葉が語源だと言われます。我慢やストレスが多いと「鬱」になると考えていることから、治療は肝臓を整えることがメインとなります。ところが鬱の治療で難しいのが抗鬱剤の服用を続けることが、また同時に肝臓に負担を掛けるため、せっかく肝臓を治療しても、また悪くなるを繰り返し、従って治療がどうしても長期になります。

この患者様は抗鬱剤を服用し続けることが嫌で、とくかく減らしたいという気持ちが強かったこと、落ち着いてじっくり治療されたということが相まって症状は徐々に緩和され、首のこり、胸痛やめまいが解消し、鬱症状も現在はかかなり軽減されました。


 

横浜・王漢方鍼灸院