セミナー参加のため大阪へ
東京・京都・大阪と全国のヘッドマッサージの施術を体験した中で、その技術や教育内容、授業料などで一番バランスがとれていたと感じたセミナーに参加をすべく申し込みをしたのですが、あいにく東京でのセミナー開催は土日にしかなく、土曜日の診療を休むとなると、かなりの患者さんにご迷惑がかかるので、土曜日のセミナーだけは特別に大阪で振替受講することにしました。
そしてセミナー当日、横浜から大阪までわざわざ受講に来る人なんて私くらいかと思っていたら、なんと他にも九州や名古屋、東京からの参加者も大勢おられ、ヘッドマッサージのニーズの高さを感じました。職業柄も整体師をはじめ、エステティシャン、美容師、理髪師と多種多様で、自分の本業にヘッドマッサージを取り入れたいという方が多いようでした。
いよいよ授業が開始すると皆さま本当に真剣で、午前は座学、午後は実技と熱の籠ったセミナーが続きました。実技ではペアになって、先生から指導してもらった手技をお互いに練習するのですが、マッサージ等の経験がある人とそうでない人ではやはり差が随分ありました。私の場合、ツボの位置も本業なので問題ありませんし、マッサージの経験もあるのでほんとうに立て板に水のごとく吸収できました。
いつも参加している鍼灸のセミナーや勉強会だと内容がもっと難解なので、新しい概念や技術を学んでも「これ今日1日でマスター出来るかな〜(汗)」とか「この技術で本当に再現性のある効果出せるかな〜(?)」などとストレスを感じることの方が多いのですが、ヘッドマッサージなどのリラクゼーション系は、とにかく「こうすると気持ち良い〜」「これだとリラックス出来ない」と追及することが治療では無くあくまで一時のリラクゼーションなので、お互いに練習する時はとにかく気持ちよく、また今までマッサージ系のセミナーには一度も参加したことが無かったので、基礎からマッサージについて勉強することができ、何もかもが楽しい二日間でした。
ある重大なことを改めて
鍼灸治療はマッサージなどの癒やし系とは違い、病院でも治らなかった方の治療が対象だったり、長年患っている症状の治療だったりと、一筋縄でいかないことの方が多く、そしてその治療となれば「本当はこんな事したく無いんだけど、こうでもしないとこの患者さんの場合、病勢が動かないだろうな」という場合があったり、また鍼灸の勉強会でも新しく学んだ治療法が痛い系だったりすると「この治療を人にするのはイヤだな〜」と思ったり、実際の臨床で特に痛い治療をしている訳でもないのに、患者さんによっては「痛い痛い」という言われると、私の場合かなりストレスを感じます。
そして今回、ヘッドマッサージのセミナーに参加して、改めてあることにハッキリと気づきました。
それはー
「私は人に痛い治療するのも、されるのも嫌いだ〜〜!」
ってことです(笑)
意外に思われでしょう?
「気持ちいい治療で治るならそうしたい」→「しかし時に厳しい治療が必要なケースもある」→「でも本当は痛いことを人にするのはこのほか苦手」→かと言って「中途半端な刺激になって治らなかったらそれこそ申し訳ない」
思えば私の鍼灸人生の大半はこのストレスとの戦いでした。それと比べると癒やし系は体力的にはしんどいですが、精神的な悩みは余りありません。そういう意味で今回のヘッドマッサージのセミナーに参加は本当に楽しい二日間でした。
〜練習中〜
